
ふと、昔の自分を思い出した.
一人で酒を飲んでいた時のことだ。
「何のために生きてるんだろう」
そう思った時、ふと昔の自分を思い出した。
工場で夜勤をしていた頃。
時給1000円。月18万円。
毎日、機械音とオイルの悪臭の中で働いていた。
あの頃の俺は、確かに貧乏だった。
でも、
「今より幸せだったんじゃないか?」
そう思った。
あの頃には、友人がいた。
愚痴を言い合える仲間がいた。
普通の会話ができた。
でも今は?
憧れだったものは全部手に入れたけど宅配の人以外、誰とも話さないという孤独。
「これは、俺が望んだ人生じゃない」
断捨離という決断
次の日、俺は動いた。
タワマンを解約した。
ベンツを売った。
ロレックスも売った。
「もったいない」
そう思う自分もいた。
でも、やらないと自分の人生が台無しになる気がした。
そして、俺は北海道のど田舎に引っ越した。
家賃3万円の古いアパート。
周りには何もない。
コンビニまで車で20分。
東京のタワマンとは真逆の世界だった。
北海道で、ぼーっとしていた。
最初の1週間は、何もしなかった。
朝起きて、散歩して、昼寝して、夜寝る。
パソコンも開かない。
ブログも書かない。
収益も見ない。

ただ、ぼーっとしていた。
窓から見える景色は、山と田んぼや古い住宅街。
最初は退屈だった。
でも、1週間、2週間と過ぎるうちに、
「これでいいんじゃないか?」
と思うようになった。
一人で気づいた
ある日、アパートの窓から夕日を見ていた。
タワマンから見た夜景より、
この夕日の方が綺麗だと思った。
「俺、何やってたんだろう」
そう思った。
稼げるようになって、
フェラーリや高級品そして都内の一等地のマンションに住んでも何も変わってない。
むしろ、失ったものの方が多かった。
友人を失い、普通の会話を失い、孤独になった。
「金より大事なものがある」
そう気づいた。
内的充足という概念
俺はこの気づきを、「内的充足」と呼ぶことにした。
フェラーリや高級品そして都内の一等地のマンションに住む…
全部、外側だった。
でも、内側は?
心の内側は、何も満たされていなかった。
孤独で、虚しくて、何のために生きてるのか分からなかった。
「大事なのは、内的充足だ」
自分の内側が満たされているか。
心が豊かであるか。
それが、本当の成功なんだと気づいた。
北海道のアパートで、俺は内的充足を感じた。
家賃3万円の古いアパート。
周りには何もない。
でも、心は満たされていた。
朝起きて、散歩して、夕日を見る。
それだけで、幸せだった。
北海道のアパートで夕日を見ている時の方が、
100倍幸せだった。
「内的充足」を得るには、自分らしく生きることが必要だと気づいた。
他人の評価で生きるんじゃない。
他人の価値観で生きるんじゃない。
自分が本当に望む生き方をする。
それが、内的充足に繋がる。
俺は工場で夜勤をしていた頃、
「金を稼げば幸せになれる」と思っていた。
でも、違った。
金を稼いでも、幸せにはなれなかった。
なぜなら、俺は他人の価値観で生きていたから。
「成功者は高級車に乗る」
「成功者は高級時計をつける」
「成功者はタワマンに住む」
それは、他人が決めた成功だった。
俺が本当に望む成功じゃなかった。
北海道のアパートで、俺は自分らしく生きることを決めた。
他人がどう思おうと関係ない。
自分が満足できる生き方をする。
それが、内的充足だ。
新しいスタート
北海道で1ヶ月過ごした後、俺は東京に戻った。
でも、以前とは違う。
タワマンには戻らなかった。
家賃8万円の普通のアパートに住んだ。
車も買わなかった。
公共機関の移動で十分だった。
時計も買わなかった。
アップルウォッチで十分だった。
そして、俺は決めた。
「もう一度、ゼロから始めよう」 でも今度は違う。
「内的充足」を軸に生きる。 自分らしく生きる。 そう決めた。

コメント